アメリカン・エキスプレス、2025年第1四半期の好調な業績を発表

$AXP 決算

概要

アメリカン・エキスプレス(Amex)は、2025年第1四半期において強力な財務結果を報告しました。プレミアム顧客基盤の強さとビジネス戦略の効果を示すもので、総収益は前年同期比で7%増の170億ドルに達しました。為替調整後では8%の増加となります。純利益は26億ドルで、1株当たり利益(EPS)は3.64ドルと、前年同期の3.33ドルから9%の増加を示しました。

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目次

指標・数値

名称 数値 分析
総収益 170億ドル 前年同期比で7%増加し、為替調整後では8%の増加を示しています。
純利益 26億ドル 前年同期の3.33ドルから9%増加し、EPSは3.64ドルに達しました。
カード会員支出 6%増 前年同期比で6%増加し、うるう年調整後では7%の増加を示しています。
クレジット損失引当金 12億ドル 前年の13億ドルから減少し、純引当金の解放が影響しています。
経費 125億ドル 前年同期比で10%増加し、カード会員の支出増加による変動費用が主な要因です。

収益の増加

アメリカン・エキスプレス(Amex)は、2025年第1四半期において、前年同期比で7%増の170億ドルの総収益を達成しました。為替変動を調整した場合、この収益成長は8%に達します。この成長は、主に回転ローン残高の増加やカード会員の支出増加、カード手数料の強い成長によって支えられています。特に、プレミアムカードの人気が高まり、豊富な報酬や特典を提供することで、富裕層の消費者にアピールしています。これにより、Amexの収益基盤が強化され、安定した成長が見込まれています。

カード会員の支出増加

カード会員の支出は前年同期比で6%増加し、うるう年を考慮するとその成長率は7%に達します。アメリカン・エキスプレスのスティーブン・J・スクエリ会長兼CEOは、顧客維持率やプレミアム製品の需要が2024年と比較して改善していることを強調しました。これは、Amexが高価値顧客に焦点を当てた戦略が功を奏していることを示しています。顧客は引き続きブランドに関与し、そのサービスを利用し続けており、これが収益の増加に寄与しています。

クレジット損失の管理

クレジット損失に関する統合引当金は、前年の13億ドルから12億ドルに減少しました。この減少は、四半期中の純準備金の解放によるもので、前年の純準備金の積み増しとは対照的です。しかし、純償却額はわずかに増加し、純償却率は前年と同じ2.1%で安定しています。この安定性は、総ローンとカード会員の債権が増加しているにもかかわらず、効果的なクレジット管理が行われていることを示しています。Amexは、業界の慣例に従い、元本損失のみを基にした純償却率を提示しており、投資家がポートフォリオの基礎的な信用品質を理解するのに役立っています。

経費の増加

第1四半期の統合経費は前年同期比で10%増の125億ドルに達しました。この増加は、カード会員の支出増加に伴う変動顧客エンゲージメントコストの上昇によるものです。さらに、前年は将来のメンバーシップ・リワードの引当金見積もりモデルの改善による恩恵を受けていましたが、今四半期にはそれが再現されませんでした。営業費用も増加しましたが、マーケティング費用は前年と比較してほぼ横ばいでした。税率は前年の22.5%から22.4%にわずかに低下し、安定した税務管理が行われています。

将来の展望

アメリカン・エキスプレスは、2025年の年間収益成長率を8%から10%とし、EPS目標を15.00ドルから15.50ドルに設定しています。この楽観的な見通しは、顧客支出と信用パフォーマンスの安定したトレンド、そして現在の経済状況に基づいています。同社は、顧客と従業員のサポート、費用管理の徹底、事業への戦略的投資を優先する長期的な経営戦略にコミットしています。特に、デジタルオファリングを強化するための技術投資を行い、オンラインやモバイルバンキングを好む若年層の顧客を引き付けることに注力しています。

Amexの成長戦略と未来への展望

アメリカン・エキスプレス(Amex)は、2025年第1四半期において、プレミアム顧客基盤の強さと効果的なビジネス戦略により、堅調な業績を達成しました。総収益は前年同期比で7%増加し、為替調整後では8%の増加を示しています。純利益も前年同期比で9%増加し、EPSは3.64ドルに達しました。これらの結果は、カード会員の支出増加やクレジット損失の管理が寄与しており、Amexの高価値顧客へのフォーカスが功を奏していることを示しています。さらに、同社は2025年の年間収益成長率を8%から10%と見込んでおり、EPSも15.00ドルから15.50ドルを目標としています。これには、顧客支出とクレジットパフォーマンスの安定したトレンドが背景にあります。Amexは、顧客と従業員のサポート、経費管理、戦略的投資を優先する長期的な経営戦略を掲げています。特に、デジタルオファリングの強化に向けた技術投資は、オンラインやモバイルバンキングを好む若年層の顧客を引き付けるために重要です。今後の課題としては、不確実な経済状況や競争圧力、若年層顧客の獲得が挙げられますが、Amexはこれらに対応するため、会員モデルの強化や規制の変化への適応を進めています。これにより、Amexはプレミアムペイメントとライフスタイルブランド市場でのリーダーシップを維持し続けることが期待されます。
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企業情報

ティッカー AXP
会社名 アメックス
セクター 金融サービス
業種 Credit Services
ウェブサイト https://www.americanexpress.com
時価総額 $179,250 million
PER 20.5
配当利回り 1.1%