インベスコ、2024年第2四半期の業績を発表

$IVZ 決算

概要

インベスコは2024年第2四半期の業績を発表し、収益の増加と資産運用の成長を示しました。希薄化後の1株当たり利益(EPS)は0.29ドル、調整後のEPSは0.43ドルと堅調なパフォーマンスを示しています。純利益は前四半期比で6.6%減少しましたが、運営収益は0.5%増加し、14億8,000万ドルに達しました。

目次

指標・数値

名称 数値 分析
EPS 0.29ドル 希薄化後の1株当たり利益は0.29ドルで、調整後のEPSは0.43ドルと堅調なパフォーマンスを示しています。
純利益 1億3,220万ドル 前四半期比で6.6%減少しましたが、収益の増加により堅調な業績を維持しています。
運営収益 14億8,000万ドル 0.5%の増加を記録し、収益の安定性を示しています。
資産運用残高 1.7兆ドル 前年同期比で12%増加し、過去最高を記録しました。
運営マージン 13.9% 調整後の運営マージンは30.9%で、収益性を維持しています。

収益とEPSの動向

Invesco Ltd.の2024年第2四半期の財務報告によると、希薄化後の1株当たり利益(EPS)は0.29ドル、調整後の希薄化後EPSは0.43ドルと報告されました。これは、純利益がわずかに減少したにもかかわらず、堅調な業績を示しています。具体的には、Invesco Ltd.に帰属する純利益は1億3220万ドルで、前四半期から6.6%減少しました。この減少は、収益生成における全体的な回復力を考慮すると特に重要です。営業収益は0.5%のわずかな増加を示し、総額は14億8000万ドルに達しました。

資産運用の成長

Invescoの資産運用残高(AUM)は過去最高の1.7兆ドルに達し、前年同期比で12%、前四半期比で3.2%の増加を記録しました。このAUMの成長は、27.4億ドルの純市場利益によって支えられましたが、外国為替レートの変動により39億ドルのマイナス影響を受けました。特に、長期的な純流入額は167億ドルに達し、ETFやインデックスファンドへの強い需要が主な要因となりました。アジア太平洋地域、プライベートマーケット、基本的な固定収入戦略からの貢献も顕著で、ETFとインデックスファンドからの純流入だけで128億ドルを占めました。

運営費用と規制の影響

第2四半期の営業利益率は13.9%、調整後の営業利益率は30.9%と報告されました。これは、特に費用の増加に直面しながらも、強力な収益性を維持していることを示しています。営業費用は第1四半期と比較して1430万ドル増加し、主に米国証券取引委員会(SEC)による電子ビジネス通信の記録保持要件に関する調査に関連する5000万ドルの負債が原因です。これらの課題にもかかわらず、Invescoの経営陣は財務規律と運営効率の維持に対するコミットメントを再確認しました。

CEOの戦略的展望

CEOのアンドリュー・シュロスバーグ氏は、特にグローバルETFプラットフォームとアジア太平洋地域における年間成長率が約6%に達したことを強調しました。同氏は、既存の顧客関係を拡大し、新規顧客を引き付けるために多様な製品提供を活用することに焦点を当てており、これが利益のある成長と市場シェアの拡大を促進すると述べました。また、競争の激しい資産運用の環境で効率と機敏性を高めるために、業務の簡素化を図る戦略を示しました。

キャッシュフローの分析

Invescoのキャッシュフローの動態は、現金同等物の減少を示しつつも、営業活動からの正のキャッシュフローを明らかにしました。営業活動からのキャッシュフローは4億8910万ドルに達し、財務活動からのキャッシュフローは7億1170万ドルの大幅な流出を示しました。これは、同社がキャッシュフローを効果的に管理している一方で、財務活動からの大きな流出に直面していることを示しています。

インベスコの成長と未来への展望

インベスコの2024年第2四半期の業績は、資産運用の成長と収益の増加を背景に、堅調なパフォーマンスを示しました。特に、ETFやインデックスファンドを中心とした長期的な資金流入が顕著であり、アジア太平洋地域やプライベートマーケット、ファンダメンタル固定収入戦略が大きく貢献しました。これにより、資産運用残高は過去最高の1.7兆ドルに達し、前年同期比で12%の増加を記録しました。しかし、ファンダメンタル株式からの資金流出が一部で見られ、資産クラス間でのパフォーマンスのばらつきが課題として浮上しています。運営費用の増加やSECによる規制調査の影響もありましたが、インベスコは財務規律と運営効率の向上に注力しています。CEOのアンドリュー・シュロスバーグ氏は、グローバルなETFプラットフォームとアジア太平洋地域での成長を強調し、多様な製品を活用して既存の顧客関係を拡大し、新たな顧客を引き付ける戦略を掲げています。これにより、収益性の向上と市場シェアの拡大が期待されます。インベスコのバランスシートは、純負債の大幅な削減と強固な流動性ポジションを示しており、2024年第3四半期には株式買戻しを開始する計画です。これらの戦略的な動きは、株主価値の向上と将来の成長への自信を示すものです。総じて、インベスコは競争の激しい資産運用業界において、持続的な成長とレジリエンスを維持するための基盤を築いています。
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企業情報

ティッカー IVZ
会社名 インベスコ
セクター 金融サービス
業種 Asset Management
ウェブサイト https://www.invesco.com
時価総額 $7,418 million
PER 0.0
配当利回り 5.0%