ロスストアーズ、2024年第2四半期の業績発表
$ROST 決算概要
ロスストアーズは、2024年第2四半期において、前年同期比で大幅な売上と利益の増加を達成しました。1株当たり利益(EPS)は1.59ドルと、前年の1.32ドルから大きく上昇し、純利益は5億2700万ドルに達しました。売上高は53億ドルで、前年同期の49億ドルから7%増加しました。既存店売上も4%増加し、競争の激しい小売環境での堅調なパフォーマンスを示しています。
指標・数値
名称 | 数値 | 分析 |
---|---|---|
EPS | 1.59ドル | 前年同期の1.32ドルから上昇 |
純利益 | 5億2700万ドル | 前年の4億4600万ドルから増加 |
売上高 | 53億ドル | 前年同期の49億ドルから7%増加 |
既存店売上 | 4%増加 | 競争の激しい環境での堅調な成長 |
売上と利益の増加
Ross Stores, Inc.は、2024年8月3日に終了した第2四半期において、前年同期と比較して大幅な売上と利益の増加を達成しました。1株当たり利益(EPS)は1.59ドルで、2023年第2四半期の1.32ドルから大幅に上昇しました。純利益は5億2700万ドルに達し、前年の4億4600万ドルから増加しました。総売上は53億ドルで、前年同期の49億ドルから7%増加しました。また、既存店売上も4%増加し、競争の激しい小売環境においても堅調なパフォーマンスを示しています。
CEOのコメント
CEOのバーバラ・レントラー氏は、同社の強力な売上パフォーマンスを、消費者が求める品質の高い商品を割引価格で提供するという同社の魅力的な価値提案に起因すると述べています。営業利益率は115ベーシスポイント上昇し12.5%となり、これは売上の増加と流通およびインセンティブコストの削減によるものです。ただし、商品マージンの低下が一部影響しています。
株主への還元
Ross Storesは、第2四半期において、普通株式180万株を2億6200万ドルで買い戻し、株主への価値還元を強化しました。2024年度には、総額10億5000万ドルの普通株式を買い戻す予定であり、これは年初に取締役会によって承認された21億ドルの買い戻し計画の一環です。
今後の見通し
バーバラ・レントラー氏は、必需品の高コストに直面する低中所得層の顧客が、裁量支出を減少させる可能性があるとし、経済的な圧力に対する慎重な姿勢を示しています。今後の四半期では、前年の5%および7%の成長に続き、2%から3%の既存店売上の成長を見込んでいます。第3四半期のEPSは1.35ドルから1.41ドル、第4四半期は1.60ドルから1.67ドルと予測されています。
リスクと課題
Ross Storesは、インフレーションや高金利、消費者信頼感の変動などのマクロ経済的不確実性に加え、小売業界内の競争圧力、サプライチェーンの混乱、サイバー攻撃の可能性など、さまざまなリスクに直面しています。特にランサムウェアなどのサイバー攻撃は、販売処理や店舗への製品配送に影響を及ぼす可能性があります。また、消費者の人口動態に適した新店舗の確保が、計画された店舗開設や既存市場での拡大にとって重要です。
ロスストアーズの持続的成長と課題
ロスストアーズは2024年第2四半期において、売上と利益の両面で顕著な成長を遂げました。特に、1株当たり利益(EPS)が前年同期比で大幅に増加し、純利益も5億2700万ドルに達したことは、同社の強固な経営基盤を示しています。売上高の7%増加と既存店売上の4%増加は、消費者に対する魅力的な価値提供が功を奏していることを示唆しています。CEOのバーバラ・レントラー氏は、同社の価値提供が消費者に響いていると述べ、営業利益率の改善も報告しました。株主への還元として、同社は第2四半期に180万株を2億6200万ドルで買い戻し、2024年度中に総額10億5000万ドルの株式買い戻しを計画しています。しかし、低中所得層の顧客が直面する経済的圧力や、インフレ、高金利、消費者信頼感の変動などのマクロ経済的な不確実性が、今後の業績に影響を及ぼす可能性があります。さらに、競争の激しい小売業界におけるプレッシャーやサプライチェーンの混乱、サイバー攻撃のリスクも考慮する必要があります。ロスストアーズは、これらの課題に対処しつつ、持続的な成長を目指していく方針です。
企業情報
ティッカー | ROST |
会社名 | ロス・ストアーズ |
セクター | 一般消費財 |
業種 | Apparel Retail |
ウェブサイト | https://www.rossstores.com |
時価総額 | $44,214 million |
PER | 23.7 |
配当利回り | 1.1% |